2016年06月06日

週報No.44 5月27日号


点鐘(開会)        中島 敬髙会長
       司会進行 池上 道夫副幹事
国歌斉唱

今日の歌唱  「かたたたき」
髙森 郁子ソングリーダー
来訪者紹介

熊本火の国R.A.C. 吉村 淳平会員、髙田 恭汰会員、
               春澤 清乃会員

■会長の時間
中島 敬髙会長

本日は5月27日ですが、1905年5月27日~28日は日露戦争中、東郷平八郎大将率いる日本海軍連合艦隊とロジェンストヴェンスキー中将率いるロシア海軍第2、第3太平洋艦隊(バルチック艦隊)が相交えた日本海海戦の日です。
この戦いで、連合艦隊はバルチック艦隊を撃滅し、戦力のほとんどを失わせましたが、連合艦隊の損失は軽微という海戦史上稀な一方的勝利となりました。(ex 戦死日本117名、ロシア4,830名 捕虜6,106名)
これにより両国間のポーツマス講和会議への道を開きました。
5月27日の仮装巡洋艦「信濃丸」が、九州西方海域にて「敵艦隊見ユ456地点信濃丸」と打電し、連合艦隊は5時35分出港しています。
そして、13時55分両艦隊の距離12,000m、東郷大将は旗艦「三笠」への「Z旗」(「もう後がない」の意味)の掲揚を指示しています。これが正に「皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」との意味で、文言が信号簿に割り当てられていました。
この歴史的事実を回顧しながら、ある意味で熊本の状況を思い巡らした次第です。

■リレースピーチ
東川 浩三会員


週報No.44 5月27日号

この度の熊本地震において被災されました皆さまに、心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
さて、本日は、まずは信託について、手短にお話しさせていただきたいと思います。
信託とは、委託者が自分の財産などを信頼できる人(受託者)に移転し、受託者は委託者が設定した信託目的に従って、受益者のためにその財産の管理・処分などをする制度です。
信託は中世のイギリスで生まれアメリカで発展した制度です。アメリカでは、当初、遺言の執行や遺産の管理などを中心に利用され、19世紀には貯蓄手段としての信託もさかんに行われるようになりました。日本には、明治の後半に導入されました。
私が勤めております三井住友信託銀行は、1924年(大正13年)に三井信託(株)、翌1925年(大正14年)に住友信託(株)が設立されたところから始まります。当時はまだ銀行ではなく信託会社でした。大正から昭和初期にかけて信託会社は乱立しましたが、政府の統制下で信託会社の整理統合が進められました。第二次世界大戦後、政府やGHQの方針により、「信託会社」は銀行法による銀行に転換し、兼営法によって信託業務を兼営する「信託銀行」になりました。
また、東海銀行を母体とした中央信託銀行が、北海道拓殖銀行の本州地区の営業を譲り受け、2000年に三井信託銀行と合併して中央三井信託銀行となり、2012年から現在の三井住友信託銀行になっております。
熊本におきましては、旧住友信託銀行が1947年(昭和22年)、旧三井信託銀行が1986年(昭和61年)に出店し、2012年の経営統合後も直近まで2ヶ所において営業しておりましたが、今年の2月末より現在の通町筋電停前の店舗に集約しました。
ロータリークラブと弊社は少々ご縁があります。
日本最初のロータリークラブの創立に貢献された米山梅吉さんは、三井住友信託銀行の創業者の一人です。正確に申し上げますと三井信託(株)の初代社長で、日本の「信託の父」とも呼ばれております。
信託は、委託者・受益者の信頼に応えるという、他益の精神がベースになっており、それは今もしっかりと引き継がれていると思います。
近年、信託業務で伸びているのは、遺言信託と贈与関連の信託です。遺言信託は歴史が古く、遺言の執行業務が認可されたのは昭和4年です。贈与関連の信託はまだ歴史が浅く、教育資金や結婚・子育ての贈与の信託は、アベノミクス以降に始まったものです。また、近年ますます巧妙化する高齢者に対する金融犯罪から資産を守るための新しい商品「セキュリティ型信託」の取扱いも開始しました。
信託銀行は、当地の地銀やメガバンクに比べますと、地味な存在です。しかし、一般の銀行にはない不動産や年金、証券代行、公益信託などを取り扱っております。信託は、その高潔な受託者精神から生まれており、社会性・公益性が高い業務と考えておりますので、熊本地震後の復興に向けて、今後何らかのお役に立てる局面があろうかと思います。
ここからは、私が熊本に転勤してきて、感じたこと、について、お話ししたいと思います。赴任してきて8ヶ月、日に日に熊本に馴染んで、感性が鈍ってきているように思いますので、今の内にお話ししておきたいと思います。
東京で一般の人に、「熊本」と聞いて思いつくものは、と質問すると、熊本城・阿蘇・くまモンの3つが返ってくると思います。それ以上は、なかなか出てこない。よくよく考えて、水前寺公園、馬刺し、焼酎と続きます。
農産物では、デコポンは、メジャーな果物ではありませんが、熊本産としてよく知られていると思います。しかしながら、トマトやスイカ、イチゴ、メロンなども国内上位の特産品であることは、知る人ぞ知る、という状況です。米も野菜も、魚介類も美味しいのに、県外へのアピールが弱い、宣伝が下手、のように思います。
観光地についても、同様に感じたことがあります。紅葉シーズン後半の好天の日曜日に、五家荘のせんだん轟の滝に行った時のことです。想像以上に迫力のある立派な滝で、これが東京近郊の伊豆やら軽井沢方面にあろうものなら、常に多くの観光客が押し寄せるだろうと思いました。が、その素晴らしい滝を見に行った駐車場からの往復約30分間で、すれ違った観光客はわずか2組だけ。見物する人にとっては贅沢な一時ではありましたが、さすがに寂しい。熊本の魅力を伝えきれていないのでは、と思いました。
天草もそうです。天草は、魅力的な景観や史跡があるのに、訪れる人は少ない。新鮮な魚介類もあるはずだけど、お店が少ない。東京の一般人は、天草・島原の乱は知っていますが、そもそも天草が熊本県であることすら知らない人が多いかもしれません。
熊本の関係者は、一生懸命に県外にPRしなくても「知る人ぞ知るで良い」とか、「そこまで無理しなくても良い」とか、もしかすると余裕があるのかもしれません。でも、良い農産物や素晴らしい観光地があるのに、もったいない、と思います。また、熊本は、決して宣伝下手ではないと思います。ゆるキャラ№1の「くまモン」を全国・世界に広めた実績があります。熊本の農産物や観光地の「ブランド化戦略」を今一度見直し、復興の旗印・牽引役にしていく必要があると思います。
NHKの「ブラタモリ」という番組で、熊本が2回にわたって取り上げられました。1回目が「熊本城はやりすぎ城?」、2回目が「火の国熊本は水の国?」というテーマで、熊本城の見どころや地下水が豊かな理由を解説するなど、熊本の魅力を深掘りした、素晴らしい番組でした。
「ブラタモリ」の熊本城の解説を見ていて、感じたことがあります。熊本城の観光は決して城内だけではない、ということです。例えば、花岡山は西南戦争で薩摩軍が陣取り、そこから熊本城に立て籠もる官軍に向けて大砲を打ち込んだそうですが、観光客を花岡山に案内し、そこから熊本城を見ながら、薩摩軍が大砲を何発くらい打って、何発くらい届いたか、薩摩軍の水攻めでどのあたりまで水没したか、など解説してもらうと、とても魅力的な熊本城観光になると思います。
熊本城の復旧には相当な年月がかかると言われております。城内の復旧の過程を観光客に見せる工夫も是非して頂きたいですが、このように城外のいくつかのスポットを巡って熊本城の魅力を観光客に見せるような工夫も良いのではないかと思います。
最後に
日本人は、バブル崩壊から失われた20年と言われる長期間の経済停滞を経て、自信を失っていると言われます。しかしながら、海外の識者からは、日本人は悲観的すぎる、との指摘もよく聞かれます。例えば、ハーバード大学では、今一度日本から学ぶべき、と日本を再評価する機運が高まっているそうです。なぜなら日本には「不確実性を生き抜く上での指針」が数多くある、と見ているからです。
日本人の強みは、日本人そのもの、人的資本にあります。「高い教育水準」、「社会意識」、「人を大切にするマインドと改善の精神」、これらは外国からするとうらやましい限りです。
一方、日本の弱点は、「グローバル化」、「イノベーションの創出」、「若者と女性の活用」に集約される、そうです。それは、快適な国でありすぎるというジレンマから、その弱点を克服できていない、と見られています。
『イノベーションは逆境から生まれる』と言われます。
日本は、熊本は、今回の地震や急ピッチに進む高齢化社会という、まさに逆境に立たされております。
日本の弱点と見られている、「グローバル化」と「若者・女性の活用」が、今後の熊本の復興に向けたキーワードになるのではないかと思います。

■出席報告
出席委員会



チャリティーバザーのご案内
熊本火の国R.A.C. 吉村 淳平会長


週報No.44 5月27日号

6月12日(日)フードパル熊本でチャリティーバザーを開催しますので物品のご提供をお願いします。


■幹事報告
大谷  均幹事

・前田眞実ガバナーエレクト、中野裕貴次年度地区幹事より事前研修報告書送付の件
・2016~2017年度 広報・青少年奉仕部門合同セミナー開催のご案内
日 時 7月10日(日)
13:00~16:30(受付開始12:30~)
場 所 大分県労働福祉会館(ソレイユ)
オアシスホテル前
出席者 2016~2017年クラブ会長、会長エレクト、広報委員長、青少年委員長、インターアクト委員長、ローターアクト委員長、他参加希望者
・2016年6月のロータリーレート
 1ドル=110円
・本日は例会終了後、臨時理事会がございますので理事・役員の方はよろしくお願い致します。
◎例会変更
・熊本江南R.C. 6月8日(水)の例会は、歳祝いの会の為、6月8日(水)18:30~マリーグレイス(熊本市中央区出水8丁目572-1)にて
6月29日(水)の例会は、クラブ定款第6条第1節に基づき取り止め
※サイン受付は、ホテルニューオータニ熊本1階にて
・熊本東南R.C. 6月29日(水)の例会は、定款第6条第1節に基づき取り止め
・熊本西稜R.C. 6月13日(月)の例会は、歳祝いの会の為、6月13日(月)18:30~日本料理「おく村」にて
6月27日(月)の例会は、今期最終例会親睦会の為、6月27日(月)18:30~ホテル日航熊本2階「レ・セレブリテ」にて
※両日18:00~18:30 サインメーキャップ行います。
・熊本平成R.C. 6月29日(水)の例会は、定款第6条第1節に基づき取り止め
※サインメーキャップは12:00~12:30ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ1階ロビーにて

■スマイルボックス
大浦 康彦スマイル委員

三浦  勲会員  先日、妻の誕生日では綺麗なお花をいただきありがとうございました。「この花、君にとても似合ってるよ」と言おうと思いましたけど……言えませんでした(笑)。来年は目をつぶって言ってみます。
中島 敬髙、泉  冬星、大谷  均、池上 道夫各会員  本日は、JR九州熊本支社取締役熊本支社長の山下信二会員に卓話をお願いしております。貴重なお話に感謝のスマイルをします。
大浦 康彦会員  本日はJR九州取締役熊本支社長の山下会員の卓話を楽しみにしておりました。私の義理の父もJRに勤めておりました。JR九州の経営の素晴らしさを話しておりましたことを思い出します。貴重な話に感謝してスマイルします。

■本日の卓話
「九州を元気に!」
山下 信二会員
(九州旅客鉄道㈱熊本支社取締役熊本支社長)


週報No.44 5月27日号

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点鐘(閉会)       中島 敬髙会長



次回の卓話
6月3日 第4回クラブ協議会(現・次期)
6月10日 「人との繋がり」
       スチッタ・グナセカラ氏(米山学友)
6月17日 「クラブ管理運営委員長・広報委員長・会員増強委員長・奉仕プロジェクト委員長・新世代奉仕委員長退任挨拶」
6月24日 「S.A.A.・幹事・副会長・会長退任挨拶」


リレースピーチ予定者一覧
6月3日 樋口 雄三会員
6月17日 山内  卓会員
6月24日 與縄 義昭会員

クラブ行事
6月4日(土)「熊本R.C.第4回中島会長杯ゴルフコンペ」
       集合9:00 スタート9:30
       くまもと中央カントリークラブ
       アフター懇親会 19:00~
       雲母(きらら)
6月24日(金)「祝賀懇親会」
       18:30~
       料亭「田吾作」

市域・地区行事
7月10日(日)「2016~2017年度広報・青少年奉仕部門合同セミナー」
       13:00~16:30
       大分県労働福祉会館(ソレイユ)

熊本火の国ローターアクトクラブ(予定)
6月例会
6月14日(火)中央公民館 20:00~
6月28日(火)中央公民館 20:00~
地区行事
6月5日(日)「第29回熊本グループ留学生交流会」
       10:30~16:00
       フードパル熊本 熊本市食品交流会館「パーティールームA」

鎮西高校インターアクトクラブ
6月4日(土)「インターアクトクラブ次期会長・幹事研修会」
       (インターアクトクラブ活動報告会、熊本県インターアクト連絡協議会)
       10:00~15:15
       ユースピア熊本(熊本県青年会館)


《今週の会報担当  笹原 健嗣委員》



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Posted by 熊本ロータリークラブ事務局 at 16:09│Comments(0)週報
 
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